さかえのやぎやぎ(前編)
ここまで来たからには名物の 山羊料理 を食べないとね。
豚肉を食べないイスラム教徒。牛肉を食べないヒンドゥー教徒。では山羊肉を食べないのは何教徒なのか。
Wikipedia先生情報 では、山羊肉をタブーとしている宗教・民族はないらしいですよ。
山羊肉はグローバル!バリアフリー!な食材なのです。
羊もセーフやから黙ってジンギスカン食うとけという指摘はまた別途お願いします。
ただ、ゴーヤチャンプルーやらサータアンダーギーを食べた話はよく聞きますが、
山羊料理食っちゃったなんて話はあまり聞きません。みんな存在は知ってるけど避けてるんですね。噂が先行して。
クサい と。 ものすごくクサい と。もう 信じ難いようなニオイ がすると。
なのに一度食べたら病みつきになるとか。ほらもう意味がわからないでしょう?
だから自分の舌で確かめるしかないんですよ。
というわけで知人(現地妻)と山羊を食べにいくことになりました。
調べまくって初心者向けのお店 「 さかえ 」 を目指すことに。
山羊まであと20m。
20m先にほんとにありました。やったね!
店員さんはおばあちゃんが一人。時間が早かったので客も我々だけ。
薄暗い店内、照明も明らかにワット数が小さいであろう青々とした蛍光灯。
天井付近の品書きがよく読めませんが、とりあえず
「 山羊さしみ 」 「 山羊汁 」 「 にんじんしりしり 」 を注文。
「 山羊玉ちゃん 」 というのはド直球で言うとキンタマです。睾丸です。
しかし本日は玉ちゃんの入荷がなかったので敢え無く食すのを断念しました。ちっくしょうめ。
注文するとすぐに
「 はいこれパパイヤの漬物サービスねー。 」
すげー。適当っすねー。
付き出しとかそういうのじゃないです。ほんとにサービス。
割り箸の中に塗り箸が一膳だけあるのも適当だけども言い出したらきりがないので割愛。
パパイヤおいしい。ぽりぽり食ってたら一品目がやってきた。
これが山羊の刺身だ!写実的に撮ってみました!
なんか皮がついててケモノ感があるぞ!
生姜醤油を少しだけつけて食べます。
うわ!
なにこれ!
・・・普通においしい。
一番近いのは牛肉のタタキかなぁ。
独特の香りがたまーに感じられる程度で、牛肉タタキの牛臭さのほうが目立つかも?
肉自体もちょっと弾力があるけど柔らかくて程よい噛み応え。皮はこりこり。
困った。
普通やないの。
ひゃー、クサいー、でも食ったらうまいー、でもクサいー、うひー、
みたいなのをちょっと期待してたのですが、普通に美味しくいただきました。
・・・食べ物を美味しくいただいて何を文句を言うことがあろうか?
きっと山羊汁が期待に応えてくれるはずさ。
パパイヤを食べながら、また少しの時間待ちました。
(つづく)