さかえのやぎやぎ(後編)

 
前回のつづき)
 
山羊さしみが意外に普通で拍子抜けしたとこからの続きです。
 
念願の山羊汁が出てきました。
肉だけでなく内臓までぶち込んだこの一品、きっと私を驚かせてくれるはず。
緑の葉っぱは臭い消しのヨモギです。
 

 
 
この段階ではまったく味付けされてません。
その場でおばあちゃんが生姜と塩で味を調えてくれます。
 
 取り分け
 
 
見た目は、まぁ、モツ煮ですよ。どろどろしてないけど。
なんとなくケモノっぽい香りがしなくもない。でもそんなに気にならない。
 
ハチノスやらギアラやらにあたるであろう部位を眺めつつ食べてみました。
  
 
 
うわ!
 
 
 
なにこれ!
 
 
 
・・・普通においしい。
 
 
 
クサイクサイと噂されていたはずなのに全然・・・。
骨付き肉やら臓物やらを食べ進めてると1パーツだけ
 
「 クサっ!なんじゃこれ! 」 ってのがありました。
 
昔から煮ても焼いてもレバーが食えない人なんですが、ぼくのレバーセンサーはぴくりとも動かない。
というわけでこれはレバーなんかじゃない。なんなんだこれは。
とはいえもう食べてしまったので同行者にもおばあちゃんにも聞きようがなく、
山羊にはなんかクサいパーツがある、とやんわりと片付けておきます。
 
というわけで具は普通においしいです。
 
あとは汁だけなんですが、これがもう、とてつもなくうまい。おそろしい。すごい。天才。
山羊煮込んで生姜と塩足しただけでこんなことになるん???という驚き。
いつぞやの爬虫類 と比べても遜色ない。かも。
 
山羊も海蛇もどっちも下処理がものすごく大変らしくて、それができる人も減ってきて、
だけれども安直に値段を上げるというわけにもいかなくて、そんな状況なのに
こうやってぷらぷらやってきた観光客が簡単に食べられるというのは本当に恵まれているなあとごめん話が長いねこのへんで。
 
 
おまけで頼んだにんじんしりしり。
しりしり=擦り擦り、要は笹掻きですね。
にんじんしりしりとはにんじん+シーチキン+卵の炒め物。
おまけなので写真も適当。
  

 
 
ところがこれがおまけじゃなかった。めちゃくちゃうまい。伏兵現る。
このシンプルさでこのうまさ。おそろしい。すごい。天才。
辛抱たまらんようになって写真撮りなおしました。
 

 
 
ちなみに1つしか頼んでないのに2つ出てきました。
パパイヤの漬物に続き、サービスだそうで。
 
 
で、島豆腐。サービス。 
 

 
 
デザートはドラゴンフルーツ。これもサービス。
 

 
 
最後に出てきたトマトジュース(サ)は持って帰って に組み込みました。 
 
 
頼んだ品
 
・ 山羊さしみ
・ 山羊汁
・ にんじんしりしり
 
 
出てきた品
 
・ パパイヤの漬物
・ 山羊さしみ
・ 山羊汁
・ にんじんしりしり×2
・ 島豆腐
・ ドラゴンフルーツ
・ オリオントマトジュース
 
やばい、3品しか頼んでないのに8品出てきた!
 
 

 
 
途中酔っ払いが乱入してきて追い返されるというハプニング(16:00頃)がありましたが、
とんでもなく心地の良い昼食でした。夜の店内はかなりカオスらしいです。また来よう。次はキンタマ食うねん。
 
   

山羊料理さかえ

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沖縄やぎ地獄 (角川文庫)

沖縄やぎ地獄 (角川文庫)

 
電通佐藤尚之さん(さとなおさん)がご自身のサイトに上記著書から抜粋した 山羊地獄 という記事をupされています。勉強になります。