いちりんほどのあたたかさ
満開の桜を見て「ああ、春が来たなぁ」と思う
なんてのは
日本人失格じゃっ!!!
って高2の古典の授業で宮地(実名)がそう言ってた。
服部嵐雪の句にもあるように、日々の微妙な自然の変化を感じ取るのが粋であり
それが日本人の美意識の根源を成すもので・・・とかなんとか言ってた。
この考え方は結構大好き。だから今でも覚えてる。
大学の卒論で「日本人論」のようなものを書いた起点になった(と思う)。
そんなとこを手始めに
・なぜ盆栽は美しいのか
・なぜジーンズをずらして履くのか
などの小話で授業時間の大半は割かれていった。
当然ながら本来の授業は薄くなり、教科書は飛ばしまくってサクサク進む。
「文法は家で読んで覚えておくように」という適当な指示の下、
家庭に勉強を持ち込まない主義の私の成績は下降線を辿るのであった。
学校にもあんまり持ち込んでなかった気がしなくもないけどそれはいいとして。
しかし翌年宮地(実名)は、生徒を殴った罪に問われ学校から姿を消した。
そういえば
「金閣寺見て「ビューティホービューティホー」言うくせに
銀閣寺見て「ダーティダーティ」」言うようなクソガイジンは
とっとと本国に強制送還したったらええねん。」
とかむちゃくちゃ言うてたけどたぶんそれのせいではない。
でも先生
いまだに梅の蕾が膨らんだだけでは春を感じることはできません。
一輪咲いててもまだムリです。だって寒いやないの。
写真はそこいらへんの植栽です。
今年は桜見てへん。今日の嵐で全部散ってしもた。