母のこと
象は鼻が長い。
母は膝が悪い。
私が幼少の頃は膝痛いわー膝痛いわーを連発してるだけで済んでいたのだけれども、
ここ数年になって階段は片足で一段ずつ、平地でもびっこを引いて歩いていた (差別用語?そんな気無いからいいです。)。
病名は 「 変形性膝関節症 」
筋力低下、加齢、肥満などのきっかけにより膝関節の機能が低下して、膝軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂を起こし、多くが炎症による関節液の過剰滞留があり、痛みを伴う病気である。
膝関節のクッションの役目を果たす膝軟骨や半月板が長期間に少しずつすり減り変形することで起こるもの(一次性)と、関節リウマチや膝のケガなどの他の原因によって引き起こされるもの(二次性)の2種類がある (Wikipedia)
母のは一次性の、膝の関節の軟骨が擦り減って、スムーズに動かずに痛みが生じるというもの。
相っ当痛いらしく、眠れないので毎日のようにロキソニンを飲んでいたようで。
ていうか私もこの兆候あるな・・・体重増えてからやな・・・それはさておき。
幼少の頃から(たぶん)何の不自由も無く育って、安定した職業の父と結婚して、3人の子供を生んで、
もう後はラクラクな老後を過ごすだけと思いきや、父がいろいろとやらかしたせいで大変な苦労をして、
それが落ち着いたと思いきや地味に訪れた毎日の激痛。さすがにこれはいたたまれない。
(あと末っ子がぷらぷらしてるというのもある。かも。)
そこで
昨年、膝の関節をまるごと人工関節に取っ替えることになった。
手術は全身麻酔ということもあり100%安全とも言えず。
取っ替えたところで耐用20年らしく、その後どないすんねん、と。
などなどのリスクを背負いつつも母は手術を選択。
結果
手術は成功。ウソみたいに痛みが解消。
多少の不自由はあるものの、調子こいて小走りくらいならできちゃったりして。
これまで活動を抑えてたのにタガが外れてもう好き放題。
まぁ元気になってくれるのはいいのだけれども、こんなことを言い出した。
「 あんた、やたらと沖縄行ってるけど、私一回も行ったことないねん。あと埼玉と沖縄で全県制覇やねん。
埼玉はどっちでもいいとして、沖縄行きたいねん。連れて行きーや。なんとかしーや。なぁ。なぁて。 」
私が沖縄に行くことに勘弁ならぬのは友人だけではなかったらしい。
まさか身内にまで言われるとはね。びっくり。びっくりだよ。
母は一人旅の自信が無い。そして父は出不精&二度行ったからという理由でで全く乗り気じゃない。
なんやかんやで、沖縄に連れて行くことになった。私が。この私が。母を。あの母を。
まぁ兄家族のことも落ち着いたし、いいか・・・。
・・・ていうか行ってきた。
初上陸、宮古島。
少し歩いただけで、街並みがなんかもういつもと違う。
次回から写真だけの記事が数回続きます。
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