古都の課題

 
この凡庸なルーチンからどうにか抜け出せないものかと日々思ってて。
 
「 出身どこですか? 」 ⇒ 「 奈良です 」 ⇒ 「 修学旅行で行きました! 」 
 
オプションで 「 鹿ですよね鹿ですよね 」 も付いてきます。
 
 
いや、いいんですよ。別にそれが普通やからいいんですよ。
でも、できればこの淀みきった日常をぶち壊すほどの力を持った、快心の奈良トピックを放り込んでくれる人はいないもんかと。
  
 
直近は髪切りに行った先週の土曜、肩揉んでくれる美容師見習いの兄ちゃん。 
浦安勤務の20歳そこそこの兄ちゃんにとって 「 奈良出身の客 」 なんてめったにないでしょうから、
むしろその定型があっただけ恵まれている県だと言ってもいいかもしれません。

例えば 「 富山です 」「 島根です 」「 徳島です 」 に対する一般的模範的回答ってなんやろう?
47個の問題全てに対して、そのストレート以外の変化球的回答を持てというほど、僕は厳しい人じゃないはずだ。
奈良は修学旅行と鹿だけではないと思いあがっていた自分を更生させる必要があるのかもしれない。
 
邪馬台国来ましたね! 」とか「 今シーズンは亀井が良かったですね! 」とか言われても
きっと気の利いたリアクションはできひんやろうし、やっぱり今くらいがちょうどいいんかな。
まぁたまにウケが良い京都出身ですって言うときありますけどオホホ。 
 
 
ただ残念だったのは、小学校の林間学校で赤城山に行ったというその見習い兄ちゃんとの
 
徳川埋蔵金のとこですよね! 」 ⇒ 「 なんスかそれ? 」
 
というラリー不成立です。しまった相手は20歳そこそこさん。
 
徳川埋蔵金は大人の味でした。